Mac って何?それって美味しいの?

マイコンと呼ばれた時代から現在まで、使用記から何から何でも。

OpenCore で WindowsPC に MacOS Ventura をインストールする

現在、私のメインマシンは、HDD抜き取りジャンクで入手し、

SSD換装した iMac 21.5インチ core i7 Mid2011。

とうに現行のOSからは見放されているが、

OpenCore Legacy Patcher を当てて Montereyが動作している。

いくつか使えない機能(AirDropとか)があるものの

それは不自由を感じない。

が、1つだけどうにかしたいのが、

GPUがMETAL非対応のため、METALに依存したAPPが正常動作しないことだ。

GPU換装なんて、面倒なことはやりたくない。

新しいマシンを買う余裕もない。

あるのはヤフオクで漁った、ジャンクWindowsノートPCが2台。

CPUは Broadwell と Skylake だ。内蔵GPUはMETAL対応じゃん。

じゃあ、やっちゃう?

Legacy Patcher で使ってた OpenCore で初挑戦だけどいってみよー

 


www.youtube.com

 

 

Hardware specifications

NEC VersaPro タイプVX VK23L/X-U

CPU    Core i3 6100U (Skylake)
DISPLAY    15.6インチ 1366×768
RAM    12GB
Strage    SSD 250GB
GPU    Intel HD Graphics 520
WIFI    -
Bluetooth    -
OS    Windows 10 pro

ふたを開けると液晶周りの枠が、ぱっくり恥ずかしげもなく開いちゃうジャンク

押さえて開く、開いてもまたハメればいいだけだし、問題なし。

SSDに換装、RAM増設、ビジネスモデルでWIFIBluetooth無しでサッパリ仕様。

いじくるのに調べていて気づいた、NECマシンの中身はLenovoだよ。

 

ASUS X555LAB

CPU    Core i3 5005U (Broadwell)
DISPLAY    15.6インチ 1366×768
RAM    8GB
Strage    SSD 320GB
GPU    Intel HD Graphics 5500
WIFI    AR9485
Bluetooth    -
OS    Windows 10 Home

キーボード無反応、HDD抜き取りジャンクで入手。

開けてみたらHDD抜き取り後、外したケーブル類を挿してなかったっぽい。

SSDを取り付け、ケーブルをもとに戻し、キーボード復活。RAM増設。

 

Introduction

まず、手始めにVersaProから挑戦しました。

素晴らしいガイド OpenCore Install Guide があるので、手順に従って作業します。

ここには、私が実際に作業してみての要点や、

ガイドに逆らったこととかを残してきます。

 

Windows が起動するうちに OCSysInfo.exe でハードウェアの情報収集をします。

1台目(VersaPro)はOCSysInfoやってなくて、

オンボードオーディオ当てる時、わからなくて後悔した。

それと、ちょっと面倒だけど USB Mapping もやっておきます。

Windowsのツールはこちら GitHub - USBToolBox/tool: the USBToolBox tool

 

USB Creation

Creating the USB

iMacでガイド通りに作業。

Montereyで作業するならpython3インストール要。

2台目はUSBメモリをGPTではなくMBRで作ってみた。

USBに挿せば EFI がマウントされるので作業が楽です。

 

USBをMBRで作成

# Format
sudo diskutil eraseDisk FAT32 OCUSB MBRFormat /dev/disk9

# MBR Partition
diskutil partitionDisk /dev/disk9 2 MBR FAT32 "OC EFI" 200Mi HFS+J "MyVolume" R

# Ventura
sudo /Applications/Install\ macOS\ Ventura.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume

 

Adding The Base OpenCore Files

OpenCorePkg 環境に DEBUG と RELEASE がありますが、

両方ダウンロードします。

最初は DEBUG で構築します。

RELEASE からは、3つのファイルのみ使います。後述

 

Configs

config.plist の編集は ProperTree 一択です。

buildapp-select.command を実行してAPP化しておくと幸せです。

Clean Snapshot で config.plistのエントリーを自動生成後は

Lilu.kext を先頭にドラッグして移動することを忘れずに。

 

Broadwell や Skylake に Ventura をインストールする場合は、

ここにならって、 MacBookPro14,1 を SMBIOS に設定します。

それと、Skylake は device-id と AAPL,ig-platform-id に KabyLake の値を設定します。

WhateverGreen のスプーフィングってやつ?

  • AAPL,ig-platform-id: 00001B59
  • device-id:  1B590000

 

ブートピッカーのGUI

デフォルトだと、ブートピッカーがテキストで画面左上に表示されます。

画面がクリアされずに表示されることもあって、よく見落とします。

早々にブートピッカーをGUI化するのをおすすめします。

OpenCore beauty treatment | OpenCore Post-Install

 

Intel BIOS settings

OpenCoreの正常起動までたどり着けない場合は、

BIOS設定に問題がある可能性が高いので、怠けず確認しましょう。

 

Installation

USBブートで OpenCore 起動、そしてmacOSインストーラが起動するまで

ログを確認しググったり、構築したEFIのファイルやconfig.plistの見直し、

はたまた最初から作り直しとか、何度でも行います。

DEBUG 環境は、処理の進みが遅く止まっているように感じることがあります。

それに気づかず、何度も途中で電源ボタン長押ししちゃったよ。

気長に待ちましょう。放置しましょう。

失敗しているときは、禁止マークやエラーログで止まります。

 

macOS Installer

macOSインストーラの起動ができたなら、峠は越えたなって感じです。

私はWindowsmacOSデュアルブート用にパーティションを作成してから

macOSをインストールします。

 

デュアルブートパーティション作成

  1. ディスクユーティリティ起動
  2. サイドバーを「全てのデバイスを表示」に変更
  3. 消去でMacOS拡張ジャーナリング、GUIDパーティションマップ指定
  4. 2つのHFS+パーティションに分割、
  5. 消去でmacOSパーティションをHFS+からAPFSに変更

WindowsパーティションはまだHFS+のままで、

WindowsインストーラでHFS+パーティションを消去してインストールします。)

 

インストールプロセスで数回再起動しますが、

ちゃんとUSBからブートしてるか不安になるので見届けます。

 

Post-Install

OSの初期設定を済ませ、初回起動時にやることは

「このMacについて」だ!これを見ると達成感がある。

起動したけどなんか画面表示のエフェクトがおかしい。

あれ?なんでグラフィックメモリの割り当てが4MB?!

 

グラフィックアクセラレーション

DeviceProperties の DVMT-prealloc 設定値問題が気になったので、

対応策をやったら解決できました。

METALが当たっていることを確認し喜ぶ。

Skylake はこれでうまくいったけど Broadwell はこれだけではダメ。

OCLPを使ってグラフィックアクセラレーションパッチを適用する必要がある。

You can use OpenCore-Legacy-Patcher to add back support

ってガイドにあったけど、このことなんだね。

OCLP で Post install するわけだが、ガイドにもあったとおり

Requires SIP, Apple Secure Boot, and AMFI disabled.

しなきゃインストールできない。ちくしょー

 

secure bootを無効にする

Misc > Security

  • SecureBootModel: Disabled

AMFI無効にする、SIPを無効にする(0x803以上)

NVRAM

Add > 7C436110-AB2A-4BBB-A880-FE41995C9F82

  • boot-args: amfi_get_out_of_my_way=1 を追加
  • csr-active-config: 03080000 に変更

Delete > 7C436110-AB2A-4BBB-A880-FE41995C9F82

  • (new sibling で付番) [string]: csr-active-config を追加

Deleteセクションで明示してオーバーライドします。

 

再起動後、OCLPでPost-Installします。

 

Open core RELEASE Install

USBインストーラEFIフォルダをコピー、SSDEFIをマウントしペースト。

DEBUG からRELEASE 環境に入れ替え、

config.plistのデバッグ設定も変更。

これでSSDから快適にブートできるようになった。

 

同一バージョンのRELEASEファイルに入れ替え

config.plist変更

NVRAM > Add

  • boot-args: -v オプションを消す

Misc > Debug

  • AppleDebug: False に変更
  • ApplePanic: False に変更
  • Target: 0 に変更

 

バッテリー表示、画面輝度変更、大丈夫そう。

音が出ないな。オンボードオーディオ認識してない。

Fixing audio with AppleALC | OpenCore Post-Install

OCSysInfoやってなかったので Codec調べるのに手間かかったけど、

boot-args の alcid=1 を alcid=11 に変更したら認識し音がでた。

もう、これでいい。あとの面倒そうなことはやらない。

VersaProWIFIBluetooth もないし、これでひとまず完成。

 

Broadwell はまだいくつか不具合があります。

 

Windows10 Install

Microsoft のサイトからツールをダウンロードし、インストールUSB作成。

インストールUSBから直接ブートせずに、

必ず OpenCore ブートピッカーからインストールUSBを選択します。

インストール手順で、HFS+のWindowsパーティションを消去して、

未割当領域になったところで、選択しインストールします。

 

Win10とmacOS デュアルOSマシン完成